ヒンドゥー教の食事、インドは乳製品の生産が多い

ヒンドゥー教の食事

 

インドやネパールに多くの信者を持つヒンドゥー教には、宗教が生活の土台となっており、食材や、誰と一緒に食べるか、どうやって食べるか、食事の時間など、非常に気を使います。

 

穢れ(けがれ)に対する意識が強く、食材のみならず、食器や調理器具を介して「穢れ」が感染するという思想もあり、「清浄」であることを好みます。そのため、宗教上、禁じられた食べ物も多く、ベジタリアンも多く存在しています。

 

 

ヒンドゥー教徒は牛肉を食べない
まず、有名なのが牛肉に対するタブーです。ヒンドゥー教の三大神として「シヴァ」「ブラフマー」「ヴィシュヌ」の3体がありますが、そのうちの「シヴァ」神はナンディという牝牛に乗っているとされています。

 

このことから、ヒンドゥー教徒にとって、牛は神の乗り物とされ、牛肉を食べるが禁止されているのです。牛を殺すこと自体が罰則となる地域もあり、非常に厳しい制限となっています。

 

肉そのものだけでなく、出汁や脂肪が入っている物も避けます。「ブイヨン」「ゼラチン」「肉エキス」「バター」「ラード」なども調理時に使わない注意が必要です。

 

菜食主義者を含め、全体的に乳製品は多量に消費されています。インドが世界的な酪農大国で、バターや生乳の生産が世界トップクラスだという事は覚えておきましょう。人口が多く需要があるという理由も考えられます。

 

 

実は、野菜にも制限があります。ニンニク、ニラ、ラッキョウ、玉ねぎ、アサツキは五葷(ごくん)と呼ばれ、基本的に食べることはありません。

 

これらは、ニオイも強く薬味として用いられることも多いことから、興奮剤の一種とされ、平常心での修行を妨げる物とされています。また、体内の臓器に負担をかけるものとも考えられています。

 

 

カースト制度との関連
ヒンドゥー教の特徴として、出身カーストによって、異なる食事ルールを持っています。高いカースト出身者ほど肉食を避け、人によっては、肉、魚、卵、アルコールを一切摂取しないこともあります。

 

先祖の魂が動物の形に生まれ変わっているかも知れないという考えから殺生を避ける傾向もあり、ベジタリアンが多い理由がここにあります。

 

 

水牛は食べます
肉を食べるヒンドゥー教徒の中で好まれるのは、水牛、鶏肉、羊肉、ヤギ肉などです。牛肉はNGで水牛はOKという所が不思議ですが、これはヒンドゥー教の神話に由来するためです。シヴァ神の乗る牛は神聖だが、水牛は別物という訳です。

 

ヒンドゥー教徒は水牛が大好きで、牛肉として料理に使えるだけでなく、家畜として農作業などに使え、ミルクも取れるのです。

 

 

食事の作法
右手は神聖な手、左手は不浄な手とされているので、給仕する際は右手を使います。カーストによっては、食事の前には必ず沐浴を行ない、清潔な衣服に着替えてから食事を取ることもあります。

 

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