地球の表面には15枚のプレートがあり、これらが年間に数cmの速さで移動している理論をプレートテクトニクス説と呼びます。プレートが移動しているため、プレート同士の境界では特徴的な地形がみられます。

しかし、プレートの境界ではない場所で見られる地形としてホットスポットがあります。具体例としてはハワイ諸島がテストで出題されることが多いです

ホットスポットを考えるとき、プレートの境界で見られる地形でないことがポイントです。また海嶺との違い、火山列島ができる理由を含めて理解しておく必要があります。そこで、この記事ではホットスポットについてわかりやすく説明して行きます。

ホットスポットはプレートを貫通してマグマが噴出する

地球の表面はプレートと呼ばれる硬い岩盤で覆われています。しかし、場所によってはマントルが湧き上がり、プレートを貫通する場所があります。これをホットスポット呼び、イメージとしては以下の図のようになります。

引用:ホットスポットは マントルの流動に影響されて個別に移動している

マントルが吹き出した場所は火山になりますが、プレートが移動するため火山も移動することになります。しかしマントルが噴出する場所は固定されているため、ホットスポットに新しい火山ができます。

その結果、プレートの動きに合わせた火山列島が誕生するのです。ホットスポットに近い場所にある火山は新しくできた火山であり、ホットスポットから遠いものほど古い火山と言えます。

ホットスポットは火山になる、代表例はハワイ諸島

ホットスポットの代表例はハワイ諸島です。ハワイは太平洋プレートの中央に位置し、プレート同士の境界はありません。しかし、マントルが吹き上げるホットスポットであるため、火山が形成されています。

また、太平洋プレートは西→東の向きで動いているため、西にある火山ほど新しい火山であると言えます。

ハワイ諸島で有名な島は上記の6島になります。この中で活火山があるのは一番西に位置するハワイ島のみです。具体的には、キラウエア、マウナケアといった活火山があり、観光スポットにもなっています。

キラウエアは現在も噴火を続けており、溶岩が流れ出る様子を見ることができます。実際の写真は以下のようになります。

ハワイではオアフ島にあるダイアモンドヘッドも観光地として有名ですが、この火山は100万年以上も噴火していません。かつてはホットスポットでできた火山が、プレート移動によって死火山になったものだからです。

ハワイ諸島の東には海底火山が連なるハワイ海山群と呼ばれる地形が見られます。これをGoogle Mapで確認すると以下のようになります。

これらも、かつては活火山であり、ホットスポットで誕生したと考えられています。しかし太平洋プレートの移動に伴い、東方向へ移動しているのです。

さらに東方向に画面を移動すると天皇海山群と呼ばれる海底火山が見られます。これについてもホットスポットが起源とされています。

しかしハワイ海山群と天皇海山群では、方向が変わっていることが分かります。前者は東西に伸びているのに対し、後者は南北に伸びています。

このようになった原因については研究が進められており、プレートの動き方が変わったという説や、ホットスポットの位置が変わったという説などがあります。

ホットスポットと広がる境界(海嶺)との違い

ホットスポットと広がる境界は共通点と相違点があります。これを覚えておかなければ、間違って理解する恐れがあります。覚えてしまえば簡単なので、ここで整理しておきましょう。

まず、ホットスポットと広がる境界の共通点は、マントルが上昇する場所にできる地形だということです。その結果、どちらも火山活動が起こります。

ただし、広がる境界はプレート同士の境界線にあるのに対し、ホットスポットはプレートの境界とは無関係な場所に出現します

例えば、大西洋中央海嶺は南アメリカプレートとアフリカプレートの境界線を作っています。場所によってはユーラシアプレートと北アメリカプレートの境界でもあります。一方で、ハワイのホットスポットは太平洋プレートのド真ん中に位置します。

なお、ホットスポットは様々な場所に出現するため、海嶺の場所が重複する場合もあります。例えばアイスランドは大西洋中央海嶺上に位置する島国ですが、ホットスポットでもあります。

大西洋中央海嶺の中でも、アイルランドだけが陸地になっているのはホットスポットと重複した場所だからです。ホットスポットは世界で20箇所ほど発見されており、その一覧を図示すると以下のようになります。

オレンジ色の丸印がホットスポットの場所であり、プレートの境界とは無関係に位置していることが分かります。また、ハワイやアイスランド、イエローストーンなどが有名なホットスポットになります。

日本の火山はホットスポットではない

また前述のホットスポット一覧を確認すると、日本にはホットスポットが存在しないことが分かります。しかし、日本は火山活動が盛んな地域であるため、疑問に思うかもしれません。

火山活動が活発な場所は3種類あり「ホットスポット」「海嶺」「沈み込み帯」になります。このうち、日本は沈み込み帯に発生する火山だということを理解しましょう。

沈み込み帯とはプレートがプレートの下に沈み込む場所を言います。日本では太平洋プレートがユーラシアプレートに沈み込みます。このとき、地下では大きな圧力が発生し、マントルが溶けます。

溶けたマントルは比重が小さくなるため、近く付近に上昇して溜まります。これをマグマ溜まりと呼び、そこからマグマが吹き出して火山ができるとされています。

まとめ

ホットスポットはマントルがプレートを貫通して湧き上がる場所であり、火山活動が活発になります。代表例としてハワイ諸島やアイスランドがあります。

基本的にホットスポットは同じ場所に固定されていますが、プレートは年間数cm単位で移動しています。そのため、長い年月をかけ、ホットスポットによってできた火山が移動し、火山列島が形成されます。

火山活動が活発な場所はホットスポット以外に「海嶺」「沈み込み帯」がありますが、これらの違いを理解しておくようにしましょう。

受験合格には効率的な地理の勉強法が必須

地理の勉強をするときのポイントは「効率的に」勉強することです。受験科目の配点割合を考えたとき、理系学生にとって地理の配点は最も低くなる科目になるからです。

そのため、受験合格を目指すのであれば、地理の勉強時間を節約し、数学や英語の勉強時間を増やすのが賢い戦略と言えます。しかし、学校の先生は受験戦略を教えず、クソ真面目に地理の授業を進めます。

そこで自分で勉強法を考える必要があります。。以下のページでは効率的な地理の勉強法についてのヒントを解説しています。