センター試験の「地理歴史」を受ける多くの人は、地理B、世界史B、日本史Bのどれかを受けると思います。センター試験は平均点が60点前後になるように設定されていることはよく聞きます。

従ってどの科目を選んでも変わらないと考えるかもしれません。ところが、センター試験のホームページに掲載されている科目ごとの平均点と標準偏差を基に点数の分布を調べると、歴史と地理に違いがあることが分かったので紹介したいと思います。

平成25年度

平均点

標準偏差

地理B

61.88

13.91

世界史B

62.43

21.89

日本史B

62.13

19.48

平成25年度の「地理歴史」それぞれの科目の分布はこのようになります。受験者数が多いと平均点を取る人が最も多くなるので、グラフの頂点が平均点です。平均点はどの教科も同じですが、標準偏差が違います。

標準偏差とは平均点からのばらつきの度合いを示す数値です。つまり標準偏差が大きい科目ほど点数のばらつきが大きくなります。

地理Bは標準偏差が他の科目より小さいため、平均点に近い点数を取る人の割合が大きく、平均点から離れた点数を取る人の割合が小さいということが分かると思います。
つまり、地理は次のような科目です。

ある程度勉強すれば平均点は簡単に取れるが、本気で勉強しても100点近く取ることは難しい。

一方で、歴史は次のような科目です。
本気で勉強すれば100点近く取りやすいが、勉強しなければ全く点数は伸びない。

ということなので、地理・歴史どちらを取るか悩んでいる人は参考になったと思います。既に地理・歴史の選択が済んでいる人は今後の勉強に役立ててください。

歴史は暗記する量が多いため完璧にしようと思ったら時間がかかります。地理は高得点は取りにくいものの、短い時間でマスターできるので数学や英語、二次試験対策に時間を回すのが効率的だと言えます。

平均点は年により変動がありますが、それは運なので対策できません。一方、標準偏差は毎年同じようになっています。

つまり、地理は100点は難しいが、平均点は取りやすい。歴史はその逆ということは毎年変わりません。

平成24年度

平均点

標準偏差

地理B

62.1

14.40

世界史B

60.93

20.28

日本史B

67.92

18.48

平成26年度

平均点

標準偏差

地理B

69.68

14.54

世界史B

68.38

19.75

日本史B

66.32

19.31

受験合格には効率的な地理の勉強法が必須

地理の勉強をするときのポイントは「効率的に」勉強することです。受験科目の配点割合を考えたとき、理系学生にとって地理の配点は最も低くなる科目になるからです。

そのため、受験合格を目指すのであれば、地理の勉強時間を節約し、数学や英語の勉強時間を増やすのが賢い戦略と言えます。しかし、学校の先生は受験戦略を教えず、クソ真面目に地理の授業を進めます。

そこで自分で勉強法を考える必要があります。。以下のページでは効率的な地理の勉強法についてのヒントを解説しています。