カイロの雨温図 |
カイロのハイサーグラフ |
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解説
カイロはエジプトの首都です。降水量が一年を通してほとんど無いのでBW気候。つまり砂漠です。気温のグラフは直線ではないので赤道直下では無いことが分かります。
砂漠と言えば、太陽がギラギラ照りつける灼熱地獄というイメージがあるかもしれませんが、年中熱いのは赤道直下です。
ですが、赤道直下に砂漠はほぼありません。赤道は太陽に熱せられて上昇気流が発生して雨が降ります。雨が多いと砂漠になりません。
カイロは北緯30度で赤道から離れています。赤道で生じた上昇気流が水分を失って中緯度地域に吹き下します。この乾燥した風によって赤道からやや離れた地域が砂漠になっています。
砂漠でも年中熱い訳ではない
気温の年較差は緯度と隔海度によって決まります。つまり、赤道から離れているほど、海から遠いほど夏と冬の気温差は大きくなります。カイロの夏は平均気温が約28℃、冬は約15℃で気温の年較差は約13℃です。赤道から離れているためです。一方、赤道直下なら気温の年較差はほとんどなく、年中熱いです。
一日の寒暖の差は大きい
砂漠は砂や岩だけで、水や植物がありません。砂や岩は比熱が小さく、熱しやすく冷めやすい。つまり、海や湖、植物として水が近くにある場合はその水が保温効果を発揮しますが、砂漠はそれがありません。そのため昼は気温がすぐに上昇し、夜はすぐに冷えて寒くなります。つまり気温の日較差も大きいのです。そのため昼は灼熱地獄となり、逆に夜は寒くなります。
砂漠の夜が寒くなる原因の一つに放射冷却というものがあります。夜も雲が発生しないため、地上の熱が宇宙に逃げていきやすいのです。雲があると、熱が逃げていかず保温効果があります。このように、熱が宇宙へ逃げていき、地上が冷えることを放射冷却と言います。なので夜の砂漠で眠る際は暖かくしてお休みください。