旅の情報〜地理の世界から〜|センター地理・地理B・地理A・地理学の解説・勉強

日本の人口の流れ

 

時代による人口の流れ

日本の人口の流れは時代とともに変化してしました。

 

1950年代
1955年頃、高度経済成長期が始まりました。高度経済成長期の初期は、東京や大阪という大都市の工場で様々な製品を大量に作り始めました。「白黒テレビ、洗濯機、冷蔵庫の三種の神器」が有名ですね。すると労働力が足りなくなり、地方から都市部へと人口が流入して、東京や大阪の人口が急激に増えました。
1945年に第二次世界大戦で日本は焼け野原になったことを考えれば、この回復力はとんでもないことですね。

 

1960年代
高度経済成長期が最盛期となるこの時代では、1964年に東京オリンピック、1970年に大阪万博が開催され、新幹線や高速道路といった交通網も整備され始めました。この時期には東京、大阪だけでなく太平洋ベルトにも大きな工業地帯が形成され、そこに人口が集まりました。
一方、東京や大阪は人口が増えすぎて周辺部に人口が増えるようになり、昼は都市部へ出社し夜は自宅に帰るため都市の中央部分の夜間人口が減少するドーナツ化現象が現れるようになりました。

 

1970年代
1973年の石油危機によって高度経済成長は止まりました。急激な工業化はストップしましたが、すでに大都市と地方の交通網は発達し、大都市と地方の格差が小さくなりました。すると、地方中核都市で人口が増加しました。
例えば、福岡県、広島県、宮城県といったところです。

 

まとめるとこのようになります。

 

人口の移動

1950年代

東京と大阪へ集中

1960年代

太平洋ベルトと大都市の周辺部に集中

1970年代

地方中核都市へ移動

 

過疎化

人口が都市部へ集中することを過密化といいますが、
その反対で、都市部への人口流出により田舎の人口が減少することを過疎化と言います。
地元で第一次産業(農林水産業)に就職する人口が減り、都市部での第三次産業(サービス業)に就職し、都市部に定住する人が多いためです。また都市部では何かと便利で過ごしやすいので大学を卒業して都会で就職する人も多いです。

 

交通網が高度に発達した現代では人の流れが簡単にできます。若者が進学や就職のために都市部へ流出することで田舎の人口が減りさらに田舎での高齢者の割合が増えることになります。

 

人口ピラミッドで見ると過疎化は一目瞭然です。低年齢人口が少なく、高齢者人口が多くなっています。

 

平成22年の徳島県の人口ピラミッド

 

豆知識「Uターン、Iターン、Jターン」
Uターン:地方出身者がいったん都市部へ出て、再び出身地へ戻って定住すること。
Iターン:都市出身者が地方へ定住すること。
Jターン:地方出身者が一度都市部へ出て、出身地とは別の地方に定住すること。

 

これらは過疎化を抑制する方向に人が流れています。

 

政令指定都市

政令指定都市とは人口50万人以上の都市で、道府県並みの行政や財政の権限を持つことができる都市です。
2013年現在日本の政令指定都市は20都市存在します。
これらの都市は都会なので人が集まってきます。そのため、ほとんどが人口増加傾向にあります。

 

政令指定都市

人口(万人)(2013年)

人口増加率(2008−09年)

指定年

横浜市

370

0.6

1956年

大阪市

268

0.3

1956年

札幌市

227

0.3

1956年

神戸市

194

0.2

1972年

福岡市

154

0.7

1972年

京都市

147

−0.1

1956年

川崎市

149

1.3

1972年

さいたま市

120

0.9

2003年

広島市

115

0.4

1980年

仙台市

107

0.3

1989年

北九州市

97

−0.2

1963年

千葉市

96

0.9

1992年

堺市

84

0.2

2006年

新潟市

81

0.0

2007年

浜松市

79

0.2

2007年

熊本市

74

0.2

2012年

相模原市

72

0.5

2010年

岡山市

71

0.2

2009年

静岡市

71

−0.2

2005年

 

都心の会社に電車で通勤できる距離に住む人が多いので東京の周辺の都市で人口増加率が大きいことが分かります。
これによって都心周辺の夜の人口が多くなり、都心の昼の人口がなるドーナツ化現象につながります。

 

北九州市はかつて八幡製鉄所があったことからも分かるように鉄鋼で栄えた町です。近年鉄鋼の調子が落ち込んでいるので人が集まりにくくなっています。

 

 

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