文字通り家々が集まった村です。どのような形に集まっているかで区別されます。

塊村 家屋が不規則に塊状に分布している。 日本の農村に多い
列村 家屋が自然堤防・道路の片側に列状に分布している。 輪中集落・納屋集落など
路村 家屋が道路の両側に列状に分布している。 新田集落など
街村 家屋が道路の両側に密集して列状に分布し、商業的機能を持つ。 宿場町など
円村 家屋が広場を中心に円状に分布する。 ヨーロッパに多い

散村

散村 家屋が一戸ごとに分散している。 砺波平野・屯田兵村など

村落は水が得られる場所に形成されることが多いです。農業、飲み水、洗濯など水は生きていくうえで必要不可欠です。特に塊村は扇状地の扇頂、扇端、河川の周辺など水の得やすい場所に人々が暮らし始めるので塊状になります。

しかし、散村ではどこでも水が十分得られる地域なので家屋が集中しません。また、火事が広がらないというメリットもあります。村落発達

古代(奈良・平安)

条里集落 日本で最初の計画的集落で、大化の改新の班田収授法を実施するためにつくられた。
土地の広さを計算しやすいように碁盤の目のように土地割、道路が直行している。
地名には、条、里、坪、町、反などが多い。

中世(鎌倉・室町)

 

名田百姓村 名主(地主)の私有地に小作人が集まって形成された集落
寺百姓村 寺(地主)を中心にして成立し、門前に小作人が集まって形成された集落
豪族屋敷村 豪族の屋敷を中心に防御のために支配下の農民が集まって形成
隠田百姓村 戦乱を逃れた落武者が山間の地でひっそり暮らし始めたことで形成

世界遺産である白川郷や五箇山は隠田百姓村に当たります。人目を避けるために稲作、畑作、養蚕などをしほとんど自給自足の生活をしていました。また合掌造りの屋根を直すのに村人が力を合わせて行うように村人の団結心が強いことが有名です。

近世(安土桃山・江戸)

新田集落 江戸時代以降に開拓された新田に形成された集落。短冊状の土地割の上に開発された計画的村落で路村形態となる。
宿場町 江戸時代、五街道などにおいて宿場を中心に形成された町

江戸時代は地方から江戸に参勤交代を行っていました。何十人もの大名が江戸へ通うわけですから宿も1件や2件では足りません。そこで宿屋が軒を連ねました。また宿の周りに様々な店が集まってくるので宿場町が形成されました。

近代(明治~太平洋戦争)

屯田兵村 北海道の開拓と防衛をした屯田兵が居住する村で、アメリカのホームタウンシップ制にならった碁盤目状の土地割がなされています。

その他

城下町 城を中心に成立した町。城の周りに侍町、足軽町、寺町などが配置された。

城下町は城に住むお殿様を守るように設計された町です。そのための戦略がいたるところにみられます。

まず、寺が異様に多い。寺の境内に兵を隠しておくことができるからです。次に、曲がり角が多い。敵の侵入を拒み、兵を隠すことができるからです。地形図の問題で、現在は城は無くても、寺が多かったり曲がり角が多ければ城下町である可能性が高いです。

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