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貧血に良い温泉の仕組み

 

貧血が起こる仕組み
貧血は血液中の赤血球が正常値より減ることによって起こります。赤血球には酸素を運ぶ役割があります。赤血球の減少により酸素が全身で不足傾向となる事で倦怠感、頭痛、めまいなどの症状が現れます。

 

貧血は原因によって数種類に分けられますが、日本人の貧血で最も多いものが鉄欠乏性貧血です。鉄分が不足することによって起こる貧血の事です。

 

鉄は骨髄で赤血球が作られる過程に必要となります。鉄分が不足していると正常な赤血球が作られず血液中の量が減っていくのです。

 

鉄は十二指腸や小腸で体内に吸収されます。つまり食事によって鉄を摂っているのです。体内の鉄が不足する原因として過度な食事制限があります。また月経、消化管の疾病などによる慢性的な出血も原因となります。

 

予防法と一般的な治療法
鉄欠乏性貧血の治療法は不足した鉄を補うことです。食事をして消化管から鉄は吸収されるので鉄不足にならない食生活が予防になります。

 

薬物治療では鉄剤を飲み、消化管から鉄を吸収させます。

 

温泉で鉄欠乏性貧血を改善する

泉質

適応症(浴用)

適応症(飲用)

含鉄泉

鉄欠乏性貧血

環境省より泉質別適応症

 

鉄泉は飲泉で効果がある
鉄は消化管から吸収され、体内での赤血球形成を助けます。鉄が不足している場合には口から鉄を摂取して消化管へ届けなければなりません。

 

つまり温泉に入るだけでは効果は少ないのです。鉄泉の温泉水を飲むことで鉄が体内に吸収され貧血の改善に繋がります

 

温泉水を飲むことを飲泉と言います。飲泉のできる温泉施設では、飲泉ための温泉水が用意されています。湯船の中のお湯を飲むわけではないので注意

 

鉄泉の飲泉はサプリメント程度
温泉水1リットル中に鉄が20mg以上含まれると鉄泉と認められ、飲泉の適応症に鉄欠乏性貧血が加わります。温泉水1リットル中に鉄が20mgとはどの程度の量なのでしょうか。

 

例えば、コップ一杯200mLとすると、その中に含まれる鉄は4mgと言うことになります。貧血の治療では薬を使って一日に鉄を100〜200mg摂取します。それと比べると温泉水では少ないのです。

 

貧血で倒れそうな人は温泉より病院へ行く方が賢明です。

 

次の表は厚生労働省が発表している食事摂取基準を参考にしたものです。一日あたり鉄の推奨摂取量で一日に10mg前後の鉄を摂ることが推奨されています。鉄泉のコップ一杯が鉄4mgと考えると、効き目は食事で不足した鉄分を補うサプリメント程度だと思った方が良いでしょう。

 

 

貧血お役立ち情報

貧血の症状が治っても、すぐ再発する理由
鉄は体内に3〜4g存在し、特にヘモグロビン、肝臓、血清に含まれています。それぞれの部位で役割は異なります。

 

赤血球に存在するタンパク質がヘモグロビンであり、それに含まれる鉄(ヘム鉄)が酸素と結合する役割があります。肝臓に含まれる鉄は貯蔵のため。血清は吸収した鉄を必要な場所(肝臓、赤血球を作る骨髄など)へ運搬する働きをします。

 

鉄分が不足すると次の順番で体内の鉄が減っていきます。肝臓の貯蔵鉄が減る→血清に運搬される鉄が減る→ヘモグロビンの鉄が減る(酸素を運ぶ鉄)→貧血

 

逆に貧血改善のために鉄剤やサプリメントを飲み、鉄分を補給する場合次の順番で体内の鉄が増えていきます。ヘモグロビンの鉄が増える→血清の鉄が増える→肝臓の鉄が増える

 

ヘモグロビンの鉄が回復すると貧血の症状は改善されますが、肝臓の貯蔵鉄は不足したままです。ここで薬やサプリメントの使用をやめるとすぐにヘモグロビンの鉄が不足して貧血の症状が再発します。

 

貧血治療では症状が治まった後でも貯蔵鉄を回復させるために、しばらく鉄剤を服用し続けなければなりません。

 

ビタミンCは鉄吸収を促す
鉄と言っても種類があり、性質が異なります。食事から摂る鉄にはヘム鉄(Fe2+)と非ヘム鉄(Fe3+)があります。ヘム鉄の方が消化管から体内へ吸収されやすいという性質があります

 

ビタミンCは消化管内で非ヘム鉄を還元してヘム鉄とする働きがあるのです。そのためビタミンCは鉄の吸収を促進させると言われています。

 

ヘム鉄は肉や魚の赤身といった動物性食物に含まれます。非ヘム鉄は野菜や海草といった植物性食物に含まれます。貧血対策の食事を作るとき鉄分だけでなくビタミンCも考えることが大切なのです。

 

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