準平原と構造平野の違い

準平原と構造平野の違い

平野には川や氷河の働きによって浸食された浸食平野と土砂が平らに積もった堆積平野の2つに分けて考えられます。

さらに、浸食平野は準平原と構造平野に分けられます。堆積平野は沖積平野と洪積台地に分けられます。
今回は浸食平野の準平原と構造平野の違いです。

浸食平野 堆積平野
準平原・構造平野 沖積平野・洪積台地

侵食により岩盤が見えるor見えない

標高の高い所では標高の低い方へと川が流れるため侵食されていきます。長い年月をかけると全面的に侵食してしまい、これ以上侵食できない所まで低くなります。こうしてできた平野を準平原と呼びます。

準平原では硬い部分は侵食されずに取り残され、残丘(ざんきゅう)が現れることがあります。準平原では岩盤がむき出し状態になっています。この岩盤は先カンブリア時代の結晶質岩石と呼ばれます。

起伏の少ない岩盤が広い面積で見られることから、楯を伏せたような状態に例えて楯状地という地形があります。楯状地は準平原で見られる地形です。

準平原は長い年月をかけて侵食されたため標高が低くなりました。その後、準平原が海に沈んで土砂が平らに堆積し、再び陸地に現れることがあります。

先カンブリア時代の岩盤の上に水平地層が乗っている地形を構造平野と言います。構造平野では地層が岩盤の上に載っているため、岩盤を見ることができません。

このような地層は水の働きによって作られます。つまり、単に陸地が隆起して高くなったのではなく、海に沈んで土砂が堆積して再び地上に表れたという所がポイントです。

堆積した地層はメサ、テーブルマウンテンといった卓状地という地形になります。卓状地は構造平野に見られる地形です。

簡単にまとめると、「準平原は岩盤が見えるが構造平野は岩盤の上に地層が見える」ということになります。

構造平野の地形

メサ・ビュート

構造平野では地層が見られます。硬い地層と軟らかい地層が交互に重なっているような地層ではメサやビュートといった地形がみられます。

構造平野の地層は地上に表れてから風雨の影響で侵食されますが、硬い地層は侵食されにくく、軟らかい地層は侵食されやすいということになります。

そのため、硬い層が広く残りテーブル上になった地形をメサと言い、硬い層が尖ったように残った地形をビュートと呼びます。

メサは頂上が平らでテーブルのような山になるため、テーブルマウンテンと呼ばれることもあります。以下は南アフリカ共和国の首都ケープタウンにあるテーブルマウンテンです。

実は、メサやビューとは日本でも見ることができます。日本で有名なメサは香川県にある屋島です。屋島の頂上付近はテーブルのように平らなため、お寺や水族館が建てられています。地形図を見ても頂上付近は等高線の感覚が広くなっていることが分かります。


メサの地形図-香川県屋島

また、以下はアメリカのモニュメントバレーに存在するビュートです。

 ケスタ地形はフランスのパリなどで見られる

構造平野では先カンブリア時代の岩盤の上に地層が見られます。この地層は上手のようにきれいに重なっていることは稀です。実際は次のように曲がって地層が重なっていることがあります。

この地層は硬い地層と軟らかい地層が交互に重なっている様子を示しています。地層の端の部分では軟らかい地層がむき出しになっていることが分かります。

この時、風雨の影響で軟らかい地層が早く侵食され、硬い地層は残ります。すると次のような地形ができます。

軟らかい地層が大きく侵食され階段状の地層が出来上がります。このような地形をケスタ地形と呼びます。

ケスタ地形の中央は盆地になっており、大都市が形成されやすいという特徴があります。盆地の辺縁部にある丘や崖が自然の防護壁の役割を果たすため外敵の侵入を難しくすることが一因です。

ケスタ地形の中心に形成した都市としてパリ、ロンドンなどがあります。ケスタの丘では傾斜を利用してブドウが栽培されます。中央部の盆地では広い畑を作り、小麦が栽培されます。

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