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大地形と小地形

大地形とは

大地形とは地球表面から海水などを取り除いたと仮定したときに現れる地形の大まかな姿のことです。
例:プレート、造山帯

 

小地形とは

河水・氷河・雨水・地下水・海波・風などの外力の作用によって形成された小規模な地形のことです。
例:扇状地、三角州

 

これらの言葉は地理の専門用語ですが、全く覚える必要はありません。古期造山帯や扇状地などの特徴を理解する必要があります。

 

 

大地形の区分

  特徴 資源
安定陸塊 広大で平坦な侵食平原・高原 ゴンドワナランド、カナダ楯状地 鉄、金、レアメタル
古期造山帯 なだらかな山脈 ウラル山脈・アパラチア山脈 石炭
新期造山帯 高く険しい大山脈、弧状列島 環太平洋系・アルプスヒマラヤ 石油、銅

 

 

山が形成されるときはプレートがぶつかって盛り上がったり、プレートの沈み込みにより火山ができたりします。このような大規模な地殻変動を造山運動と言います

 

新期造山帯は現在造山運動が起こって新しく形成しつつある山、古期造山帯は古生代に造山運動が起こって現在では造山運動は止まっている山、安定陸塊はさらに昔の先カンブリア時代に地殻変動を受けて現在は平坦な土地です。新期造山帯、古期造山帯、安定陸塊の順で新しい山と思ってください。

 

また、山は時間がたつほど風化・浸食により平らな土地になっていくので、新期造山帯は高く険しい山脈、古期造山帯はなだらかな山脈、安定陸塊は平坦な土地となるわけです。

 

 

 

主に生産される資源
新期造山帯では石油が産出され、特にペルシャ湾沿岸の国が目立ちます。この地域は新期造山帯のアルプス=ヒマラヤ造山帯に入ります。

 

一方、古期造山帯では石炭が産出されます。古期造山帯のウラル山脈のウラル炭田、アパラチア山脈のアパラチア炭田などが有名です。

 

安定陸塊は範囲が広く様々な資源が産出されるので、特徴付けしにくいですが、鉄が産出されやすい地形です。鉄は遥か昔の先カンブリア時代に出来た地層から採れます。つまり一番古い安定陸塊の地層から採れるのです。白金やモリブデンなどのレアメタルも安定陸塊に多い資源です。

 

 

古期造山帯の覚え方
無理やり5・7・5のリズムに合わせたゴロ合わせです。

 

アパラ・スカ ・ ウラ・ドラ・アル・テン ・ グレ・ぺニン
アパラチア山脈
スカンディナビア山脈
ウラル山脈
ドラケンスバーグ山脈
アルタイ山脈
テンシャン山脈
グレートディバイディング山脈
ぺニン山脈

 

 

小地形

 

1.平野の地形
平らな地形が広がる平野は小地形の代表例です。平野は侵食平野と堆積平野に大きく分けられます。平野は水の働きで作られることは、自然界で水平なものを考えればわかりやすいでしょう。水によって削られたも平野が侵食平野で、水が運んできた土砂が堆積した平野が堆積平野です。
 
侵食平野(しんしょくへいや)
川の流れによって土壌が削られ、侵食されてできた平野です。準平原や構造平野は侵食によって平らになった地形として知られています。

 

準平原と構造平野の違い

 

 

堆積平野(たいせきへいや)
川が運んできた土砂が積もってできた平野です。特に、沖積世(ちゅうせきせい)という時代に河川の堆積作用により形成された平野を沖積平野と言いますが、地表に見えている堆積平野のほとんどが沖積平野なので堆積平野≒沖積平野と考えても大丈夫です。扇状地、自然堤防、三角州は沖積平野でよく見られる地形です。

 

扇状地:水はけが良く果樹園が多い
三角州:三角形だけではない

 

 

2.海岸地形
海岸付近に見られる特徴的な地形を海岸地形と呼びます。水や波の力は想像を超えたエネルギーを持つため、海水面の変化によって海岸地形が生まれます。

 

海岸地形は大きく分けて離水海岸と沈水海岸に分けることができます。前者は海面が離れることで現れた地形、後者は海面上昇によってみられる地形です。

 

離水海岸では海水によって削られた土地が剥きだしになるため、九十九里浜のような単調な海岸線や、室戸岬のような海岸段丘が観察されます。

 

一方、沈水海岸ではリアス式海岸、フィヨルド、エスチュアリーという3つの地形が形成され、それぞれ特徴的な海岸地形となります。

 

沈水海岸 特徴
リアス式海岸 V字谷が沈水した海岸で入り組んだ海岸線になる。
フィヨルド U字谷が沈水した海岸で北欧やニュージーランドに見られる。
エスチュアリー 河川の河口部が沈水したラッパ型の入り江。

 

リアス海岸:海面上昇によって形成
フィヨルド:偏西風が当たる海岸に分布
エスチュアリー:ヨーロッパに多い海岸地形

 

 

3.湖
湖は成因によって分類され、次のようなものが代表的です。

湖の種類 成因・特徴 代表例
カルデラ湖 火山のカルデラに水が溜まり、形が丸い。 十和田湖、田沢湖、摩周湖
氷河湖(堰止湖) 氷河が深く削った部分に水が溜まり、寒い国に多い。 五大湖
断層湖 地面のヒビ(断層)に水が溜まり、水深が深い。 バイカル湖、琵琶湖
潟湖(ラグーン) 砂州が発達してできたもので、海岸付近にある。 サロマ湖

潟湖・砂州・砂嘴・陸繋島

 

 

4.火山地形

名前 特徴 代表例
楯状火山(アスピーテ) 粘度が低く平らな火山、穏やかな噴火 月山、三宅島
溶岩岩尖(ベロニーテ) 粘度が高く盛りあがている、激しい噴火 昭和新山、雲仙普賢岳
成層火山(コニーデ) 粘度、噴火の激しさとも中間 富士山、桜島
カルデラ 火口にできたくぼみ 阿蘇山、摩周湖

 

写真で山の形を見たときに粘度がどうかわかるようにしましょう。モコモコしていたら粘度は強く、平べったい形なら粘度は弱い。富士山のような形なら中間。

 

 

5.氷河地形

U字谷 氷河の移動によって形成されたU字型の谷
フィヨルド U字谷に海水が浸入したもの、偏西風が当たる地域に多い
カール 氷河によって削られた山頂付近の半円状の窪地
モレーン 氷河が削った土砂がたまる氷河末端部 盛り上がっている
ホルン 複数のカールが発達して三角錘形をした岩峰    ex マッターホルン
エスカー 氷河の底を流れる氷河の溶けた水が砂礫を堆積して形成された堤防状の地形
ドラムリン 氷堆積の特殊なもので高さ数m〜数10mのクジラの背の形をした丘状の地形

エスカーとドラムリンは無視してください。おまけです。

 

 

6.カルスト地形

ドリーネ 主に溶食によって形成されるすり鉢状の凹地。 直径数m〜数百m
ウバーレ ドリーネがつながった凹地
ポリエ さらに大規模な凹地
鍾乳洞 地下に流入した雨水で石灰岩が溶けてできた洞窟

カルスト地形というのは石灰岩が作り出す地形です。

 

カルスト地形:この地図記号で判断できる

 

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