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狂犬病:致死率ほぼ100%、全ての哺乳類に感染

 

狂犬病はウイルスによる感染症です。狂犬病ウイルスは犬だけでなくヒトや全ての哺乳類に感染し、狂犬病を発症します。(人獣共通感染症)

 

この狂犬病ウイルスに感染して症状が現れた場合、致死率はほぼ100%と言われています。狂犬病の治療法が確立されていないからです。

 

日本では飼い犬の狂犬病ワクチン接種、野犬の管理を行ったため、50年以上狂犬病は国内で発生していないと言われています。日本のように狂犬病のリスクが低い国は北欧、イギリス、ニュージーランドなど、ごく一部の地域です。

 

世界中では狂犬病によって毎年約5500人が死亡しています。全世界で注意が必要であり、ヨーロッパや北米でも感染リスクがあります。特に感染が多い国としてインド、パキスタン、バングラデシュ、中国といったアジア諸国があります。

 

感染経路(どのように感染するか)

 

狂犬病は狂犬病ウイルスに感染した動物に咬まれたり、唾液を吸い込んだりして体内に侵入します。体内に侵入したウイルスは運動神経や知覚神経と言った末梢神経を通って脊髄へ侵入し、脳にも侵入します。

 

脳や脊髄と言った中枢神経でウイルスは増殖し、全身に広がって唾液にも含まれるようになります。この唾液が傷口に入ったり、吸い込んだりすることでウイルスは次の動物に感染します。

 

狂犬病ウイルスはヒトや犬だけでなく全ての哺乳類に感染します。欧米では野生のキツネ、オオカミ、スカンク、アライグマ、コウモリからの感染が目立ちます。

 

ヒトからヒトへの感染もあります。

 

症状

狂犬病ウイルスは体内に入ると脳や脊髄と言った神経細胞で増殖し、神経細胞の機能を妨害します。脳は視覚、聴覚、などの五感を司ったり、手足を動かす指令を送ったりしますが、これらの機能に障害が発生します。

 

 潜伏期間
狂犬病は30〜90日の潜伏期間があります。狂犬病ウイルスが体内に侵入した直後は症状が現れません。

 

 症状が現れる
初期症状は手足のしびれ、頭痛、倦怠感などが起こります。さらに幻覚が起こったり暴れまわったりするようになります。このとき恐水症や恐風症が現れます。末期には全身けいれんを引き起こしパニックに陥ります。

 

恐水症、恐風症とは文字通り、水を怖がったり、風を怖がったりする症状が出ます。脳でウイルスが増殖するため脳の機能が侵され、水を飲もうとすると喉の筋肉がけいれんを起こし苦しみます。

 

 症状が現れたら致死率ほぼ100%
狂犬病に対する有効な治療法がないため、発症するとほぼ100%死亡します。ワクチン接種を行った人であっても発症するとほぼ死亡します。

 

予防

もし旅行先で野良犬などに咬み疲れたらどう対処すればよいのでしょう。狂犬病は症状が現れると手遅れとなってしまいます。そのため、ウイルスを体内に入れないようにする。症状が現れる前にワクチンで抑え込むといった対処法があります。

 

感染の可能性がある場合は、傷口を石鹸で十分に洗浄し、消毒液やエタノールで消毒し、医療機関を受診することが重要となります。医療機関では狂犬病ワクチンを90日間で6回接種することが推奨されています。

 

また、WHOからは傷口が深い場合などは狂犬病免疫グロブリンを注射をするよう決められていますが、日本では認可されていないので入手困難な薬となっています。

 

従って、海外では犬や野生動物との触れ合いを避けることが予防につながります

 

日本国内では狂犬病は撲滅されたと言われています。飼い犬への狂犬病ワクチン接種、野良犬の管理が徹底されているからです。しかし海外では狂犬病に対しての対策が不十分です。とくに途上国では注意が必要です。

 

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