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エコノミークラス症候群

 

エコノミークラス症候群は死亡率14%!?

長時間の飛行機の移動で座りっぱなしだと、エコノミークラス症候群になるのでフライト中に機内を少し歩いたり、体操したりすると良い。ということはよく言われます。この忠告を理解していながらも実践している人は少ないと思います。

 

実はこのエコノミークラス症候群によって症状が出た場合、死亡率14%,ショックを伴う重症例が30%という報告があります。エコノミークラス症候群というお手軽な名前とは裏腹に、意外と危ない病気なのです。薬学生であるこの私がしっかり説明していきたいと思います。

 

エコノミークラス症候群の正体

エコノミークラス症候群はロングフライト血栓症とも呼ばれます。血栓というのは血管内で血が固まったゼリー状の塊です。普通は血管内で血は固まりません。血が固まるときは怪我をして破れた血管を修復するときに固まります。

 

しかし長時間、座席に座ったまま同じ姿勢を取ると、足の静脈に血液が停滞してしまいます。静脈を流れる血液が重力の影響を受け心臓に戻って来にくくなるためです。血液の流れが弱まると血液を固める血中成分が流れていかず、血栓を生じてしいます。

 

ここに何らかの衝撃が加わることで、血管にくっついた血液の塊である血栓が足の静脈の血管から剥がれて心臓に戻ってきます。心臓はその血栓を肺へ送ります。すると肺の細い血管が詰まってしまうのです。

 

肺の血管が詰まると重症の場合、呼吸困難、胸の痛み、血痰などの症状が現れます。血栓によって肺の血管が詰まる病気のことを肺血栓塞栓症(はいけっせんそくせんしょう)といいます。

 

これがエコノミークラス症候群の正体です。重症の肺血栓塞栓症は重篤な症状が出た際にきちんと対応しなければ、死亡率が約90%であるとされています。

 

長時間のフライトを終えた後、空港内を歩いていると突然息苦しくなり、胸が痛くなって倒れるということも起こり得るのです。また、旅行から帰った後1週間程度で発生することもあります。これは血の塊である血栓が形成されて、時間が経って血管から血栓が剥がれるからです。

 

発症しやすい人・予防法

エコノミークラス症候群は長時間同じ姿勢でいるために血液が固まって発生する病気です。つまり、血液が固まりやすい人は発症しやすくなるということです。

 

肥満、水分を摂らないなどで血液がドロドロ状態の人は血流速度が健康な人よりも遅いので血流が停滞しやすく、血液が固まりやすくなります。さらに妊婦や避妊用のピルを服用している女性はホルモンの変化で血液が固まりやすくなります。癌を患っている人も血液が固まりやすい傾向にあります。

 

予防法としては足の静脈に長時間にわたって血液が停滞しないようにすれば良いのです。歩くなど運動をしたりマッサージをすることで予防できます。弾性ストッキングという特殊な編み方で作られたストッキングも有効です。

 

また、血液を固まらせない薬があります。代表的な薬にヘパリンがあります。このような薬を服用していると予防や治療ができます。

 

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