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一酸化窒素:環境汚染の原因だが、狭心症の薬に応用される

 

一酸化窒素(NO)は環境に悪い

 光化学スモッグ
大気汚染の一つである光化学スモッグの原因物質の一つとしてNOxつまり窒素酸化物があります。NOxは窒素と酸素から構成され、一酸化窒素(NO)や二酸化窒素(NO2)などがあります。

 

 
光化学スモッグは健康に悪影響をもたらします。目がチカチカしたり、喘息が起こったりします。
光化学スモッグの発生は図のように起こります。

 

自動車の排気ガス、焼却炉、石油ストーブなどから一酸化窒素(NO)が発生します。大気中に放出されたNOはすぐに空気中の酸素と反応して二酸化窒素(NO2)となります。

 

空気中のNO2に太陽光が当たることで光化学オキシダントが発生します。光化学オキシダントが光化学スモッグの原因物質であり、オゾンなどが含まれます。

 

光化学オキシダントと空気中を漂う別の化学物質とが混ざり合い、有害物質がたっぷり含まれたスモッグが完成します。

 

光化学スモッグを吸い込んだり、眼に入ったりすることで様々な症状が起こります。

 

 酸性雨
窒素酸化物(NOx)や硫黄酸化物(SOx)は空気中を漂います。これらの物質は水に溶けると産生を示します。雨が降るとき空気中のNOxやSOxが雨粒に溶けることで酸性雨となります。

 

 一酸化窒素はヒトの体内で作られ、薬にも応用される

光化学スモッグや酸性雨の原因となり、実に有害な一酸化窒素(NO)ですが、ヒトの体内で作られます。体内で作られたNOは非常に重要な働きを担っているのです。

 

 血管を広げる
NOは体の至る所で作られていますが、血管内皮細胞(血管内部を構成する細胞)で発生することが知られています。血管内皮細胞でNOが発生すると血管の周りを包む筋肉に移動し、血管の筋肉を弛緩させ血管を広げる働きがあります

 

基本的にNOは必要なときに必要なだけ作られ、血管内を通る血液の量を調節しているのです。

 

 狭心症の薬に応用
狭心症について説明すると、心臓を取り囲む冠動脈が動脈硬化などが原因で細くなって心臓に血液が一時的に届かない状態になります。このとき胸の痛みが起きる病気です。

 

狭心症の発作が起こったときは、痛みを和らげるためにニトログリセリンや硝酸イソソルビドという薬を使います。この仕組みはNOが血管を広げる作用を応用しています。

 

狭心症では心臓の冠動脈が細くなっています。この細くなった血管を広げることで心臓の筋肉に血液が届けば心臓の負担が減り痛みは軽減します。

 

ニトログリセリンや硝酸イソソルビドは体内に入った後でNOを産生します。このNOが冠動脈に作用して血管を広げます。

 

このように一酸化窒素が体内で作られ、血管を広げるなどの詳細な作用機序の発見が、1998年にノーベル生理学・医学賞を受賞しました。

 

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