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レジオネラ症:温泉施設で感染する可能性がある

 

レジオネラ症と呼ばれる感染症があります。レジオネラ属菌という細菌が原因の感染症です。

 

時々、温泉施設でレジオネラ属菌が検出され報道されます。なぜなら、レジオネラ症は重篤な症状が現れ死亡する場合もあるからです。

 

温泉施設ではこのレジオネラ症の原因となるレジオネラ属菌の検査を定期的にしなければなりません。

 

その検査でレジオネラ属菌が検出されなかったという証明書が温泉施設の脱衣所や風呂場の壁などに張ってある施設もあります。

レジオネラ症の症状と感染経路

レジオネラ症の症状

レジオネラ菌と一言で表してもレジオネラ属に50種類以上の仲間が存在します。そのうちレジオネラ感染症の原因となる種類はL.pneumophilaという名前のレジオネラ菌がほとんどです。が、全く気にしなくてokです。L.pneumophilaの話をしますよと言っておきます。

 

さて、レジオネラ菌に感染して現れる症状は2種類あります。インフルエンザのような症状を示すポンティアック熱と、重症化しやすいレジオネラ肺炎です。前者は治療なしでも回復しますが、後者は発熱、咳、痰などの症状から呼吸困難、さらに進行して死亡することもあります。

 

レジオネラ症の感染経路(どのようにして感染するか)

多くの温泉施設やプールでは循環ろ過方式が採用されています。つまり、水をろ過装置を通して何度も浴槽やプールに戻す方法です。

 

このような装置のダクトの中でレジオネラ菌が増殖します。さらに言うと、ダクト内壁は放置しているとヌメリが発生します。このヌメリの中でレジオネラ菌が増殖します。

 

レジオネラは土壌などに存在する菌です。レジオネラ菌が外から浴槽に持ち込まれ、ダクトで莫大に増殖して浴槽に戻ってきた後、ヒトの肺に入ると、肺胞の中でレジオネラ菌は増殖するのでレジオネラ肺炎が発症します。

 

このとき、エアロゾルといって、霧のように空気中に漂う細かい水の粒子中にレジオネラ菌が存在し、それを吸ってしまうとレジオネラ菌が肺胞に到達します。温泉施設では泡風呂やシャワーの付近でエアロゾルが大量に発生しています。通常はレジオネラ菌は基準量を下回っているのでご安心を。

 

在郷軍人病(ざいごうぐんじんびょう)

レジオネラ肺炎は在郷軍人病とも呼ばれます。1976年にアメリカの元軍人の組織の集会、つまり在郷軍人大会がフィラデルフィアで開催された際、参加者の多くが肺炎を発症し34人が死亡しました。これをきっかけにレジオネラ菌が発見され、それによって肺炎が起こることが発見されました。

 

この時、レジオネラ菌が感染した原因は集会が行われたホテルの空調機の冷却水でレジオネラ菌が増殖したからでした。冷却水から飛散したエアロゾル(水の微粒子)を吸いこんだのです。

レジオネラ症から身を守るには

温泉施設の対策

ろ過装置のダクト内にヌメリが発生するとレジオネラ菌が増殖する環境が出来上がってしまうので、ヌメリを防がなければなりません。また、水中のレジオネラ菌を殺さなければなりません。ヌメリ防止や殺菌のために塩素消毒などが用いられます。さらに基準を守ったり定期的な検査をしたりして安全性を保っています。

 

ただし、塩素消毒をすると温泉の成分と反応してしまい、泉質が変わったりカルキ臭がしたりというデメリットがあります。

 

一方で、「源泉かけ流し温泉」と呼ばれている施設では湧き出てきた湯をそのまま風呂に入れて、あふれた湯は捨て、一切消毒をしていないケースもあります。温泉好きにはたまりませんな。

 

入浴者の対策

レジオネラ菌は土壌や自然の水などに存在する細菌です。従って、人の体に菌が付着して浴槽に持ち込まれる危険があります。これを防ぐためには入浴前に体をよく洗い、表面についた細菌を流すことが重要です。

 

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