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日本の四大公害

 

  発生地 症状 原因物質
四日市ぜんそく 三重県四日市 ぜんそく 硫黄酸化物
イタイイタイ病 富山県神通川流域 全身が痛い カドミウム
水俣病 熊本県水俣湾沿岸 知覚や運動に障害 メチル水銀
新潟水俣病 新潟県阿賀野川流域 知覚や運動に障害 メチル水銀

公害とは
事業活動などによって発生する大気の汚染、水質の汚濁、土壌の汚染、騒音、振動、地盤の沈下、悪臭が原因で人の健康や生活環境に被害がでること。

 

水俣病(みなまたびょう)

原因

水俣病は1953年頃に熊本県水俣湾周辺で、1964年に新潟県阿賀野川周辺で発生した公害です。当時は、工場でアルデヒドと呼ばれる物質を製造する際に水銀を使っていました。この水銀がメチル水銀へ変化して工場排水として水俣湾や阿賀野川に流れ出たことが水俣病の始まりです。

 

普通の水銀も流出され、自然界にもともと存在する微生物によってメチル水銀へと変化します。メチル水銀は普通の水銀より動物の体内に取り込まれやすい性質を持っているので、プランクトンに吸収され、プランクトンを小魚が食べ、小魚を大魚が食べ、大魚を人間が食べます。このようにメチル水銀は魚介類の食物連鎖の中で1,000から100,000倍に濃縮されて人が摂取することになります。

 

症状

中毒量のメチル水銀が体内に吸収されると、脳に障害が出ます。人が思い通りに動けるのは、脳が指令を出すことで手足が動くからです。その脳の機能に障害が発生するため、手足の震え・ろれつが回らない・難聴・視野が狭くなる。などの症状が現れます。このような症状をハンター・ラッセル症候群と呼びます。

 

さらに重大な病状として、妊婦がメチル水銀を口にした場合、胎児にもメチル水銀が移行します。胎児は体の機能が不完全なため症状が現れやすく、脳に障害がある子供が生まれてることがあり、胎児性水俣病と言います。

 

水銀とメチル水銀

水銀は毒というイメージがありますが、単体の水銀は皮膚や消化管からの吸収が弱く、中毒になりにくいです。
(※水銀の蒸気を吸うと肺から吸収され、口からの摂取より中毒になりやすい)

 

ところが、水銀が変化したメチル水銀は体内に入ると、そのほとんどが体内に吸収されるだけでなく、体外に排泄されにくい物質に変わってしまいます。

 

水俣病の補償

裁判

水俣病患者が企業や国を相手取り、裁判を行ってきました。賠償金・医療費・生活費などの支払い、額などの内容で争われました。現在も進行中の裁判があります。

 

賠償金は基本的にメチル水銀を流出させた工場の企業が支払っています。熊本県の場合はチッソという企業、新潟県の場合は昭和電工という企業です。

 

水俣湾流域や、阿賀野川流域の全ての住民に賠償金などを支払うことはできません。なぜなら、賠償金を支払う企業が倒産してしまうため、重症の水俣病患者を保証することができなくなります。水俣病によって脳に障害を受けると脳が委縮して元に戻りません。つまり、重症の患者は働くこともできないので補償を受けなければなりません。

 

補償金をもらえるかどうかの判断基準・金額
漁業の問題・風評
患者や住民が差別を受けるなど
様々な問題が現在でも続いています。

 

 

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