ケッペンの気候区分を計算で判定

ケッペンの気候区分を計算で正確に決定する方法を紹介します。センター試験でこのように複雑な計算は出ませんが知りたい方は参考にしてみてください。

計算手順

①B気候かどうか判別する。(※明らかに乾季がなければ③から始めてよい)
②B気候ならBWかBSか決定。
③最寒月からA気候かC気候かDorE気候を判別する。
④最暖月からD気候かE気候を判別する。
⑤A気候なら降水量からAf、Am、Awを決定。
⑥C気候なら降水量からCf、Cs、Cwを決定。
⑦CfならCfa、Cfb、Cfc、Cfdを決定。
⑧D気候なら降水量からDf、Dwを決定。
⑨Df気候ならDfa、Dfb、Dfc、Dfdを決定。
⑩E気候なら最暖月平均気温からET、EFを決定。

まずはB気候かどうかを判別する(手順①②)

ケッペンの気候区分を判別するとき、最初に乾燥気候であるかどうかを判別しましょう。そのとき必要となる情報は「年平均気温(t)」「乾期の季節」「年降水量(R)」です。

まずは年平均気温から乾燥限界値(r)を算出します。そのとき、以下のように乾期が夏にあるか冬にあるかで計算方法が異なるため注意しましょう。

  • 夏に乾燥している場合…r=20t
  • 冬に乾燥している場合…r=20(t+14)
  • 乾季が無い場合…r=20(t+7)

こうして算出された乾燥限界値(r)と年降水量(R)を比較します。このとき、R<rという関係になると乾燥気候となります。要するに乾燥限界値よりも年降水量が少ない地域はケッペンの気候区分で乾燥気候となります。

なお、乾燥気候にはサバナ気候(BS)と砂漠気候(BW)があります。これらの違いも降水量によって判断されます。その計算は以下のようになります。

最寒平均気温からA気候、C気候を判別(手順③)

上記の計算で砂漠気候が除外できたら、A、Cのいずれであるかを判断します。このとき必要となるのが「最寒月平均気温」になります。それぞれの平均気温と気候区分の関係は以下のようになります。

この図を見ると、最寒月平均気温のみで熱帯気候(A)と温帯気候(C)が区別できることが分かります。最寒月平均気温が18℃以上なら熱帯気候であり、-3℃以上なら温帯気候になります。

最寒月平均気温が-3℃未満の場合は冷帯気候(D)もしくは寒帯気候(F)となります。これらの判別については後述します。

降水量からAf、Am、Awの決定する(手順⑤)

最寒月平均気温からA気候だと分かったら、次は降水量によってAf、Am、Awを決めます。このとき必要となるのは「年間降水量」「最小雨月降水量」になります。

このとき、横軸を年間降水量、縦軸を最小雨月降水量として、数値をプロットします。その領域に応じてAf、Am、Awが決定されます。

一年で一番雨が降らない月の降水量、つまり最小雨月降水量が60mm以上ならAf気候となります。熱帯の中でも雨が一年中よく降る気候がAf気候です。

また、最小雨月降水量が60㎜を下回る場合、乾季が強い(最小雨月降水量が少ない)程、また年降水量が少ない程Awになります。一方で、乾季が弱い(最小雨月降水量が多い)程、また年降水量が多いほどAmになります。

降水量からC気候を分類する(手順⑥⑦)

最寒月平均気温からC気候だと分かったら、次は降水量によってCf、Cs、Cwを決定します。このとき必要な情報は「最小雨月降水量」「最多雨月降水量」「乾期の季節」です。

このとき、「夏の最小雨月降水量×3<冬の最多雨月降水量」という条件に当てはまる場合は地中海性気候(Cs )となります。また、「冬の最小雨月降水量×10<夏の最多雨月降水量」という条件に当てはまる場合は温暖冬期少雨気候(Cw)となります。

これらの条件に当てはまらない場合はCfとなります。これらの条件を表にまとめると以下のようになります。

夏の最小雨月降水量×3<冬の最多雨月降水量 s
冬の最小雨月降水量×10<夏の最多雨月降水量 w
s、w以外 f

Cf気候だと分かったら次のように判別します。

このようにしてCfa〜Cfdを判別することができます。

最暖平均気温からD気候、E気候を判別(手順④)

手順③で最寒月平均気温が-3℃未満の場合は冷帯気候(D)もしくは寒帯気候(F)となります。これらを判別するには「最暖月平均気温」を使います。

以下のように最暖月平均気温が10℃以上の場合は冷帯気候(D)、0℃以上〜10℃未満の場合はツンドラ気候(ET)、0℃未満の場合は氷雪気候(ET)となります。

DfとDwは降水量から判断する(手順⑧⑨)

最寒月平均気温からD気候と分かったら次はDw、Dfを決めます。このとき必要な情報は「最少雨月降水量」「最多雨月降水量」です。

このとき、「冬の最小雨月降水量×10<夏の最多雨月降水量」という条件に当てはまる場合は冷帯冬期少雨気候(Dw)となります。この条件に当てはまらない場合は冷帯湿潤気候(Df)となります。

この条件を表にまとめると以下のようになります。

冬の最小雨月降水量×10<夏の最多雨月降水量 w
w以外 f

Df気候だと分かったら次のように判別します。(※C気候と同じ)

E気候について(手順⑩)

最暖月平均気温からET、EFを決めます。

最暖月平均気温 気候区分 代表例
0℃~10℃ ET ディクソン
0℃未満 EF 南極・グリーンランド

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