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ケッペンの気候区分を計算で判別

 

ケッペンの気候区分を計算で正確に決定する方法を紹介します。
センター試験でこのように複雑な計算は出ませんが知りたい方は参考にしてみてください。

 

計算手順

@B気候かどうか判別する。(※明らかに乾季がなければBから始めてよい)
AB気候ならBWかBSか決定。

 

B最寒月からA気候かC気候かDorE気候を判別する。
C最暖月からD気候かE気候を判別する。

 

DA気候なら降水量からAf、Am、Awを決定。

 

EC気候なら降水量からCf、Cs、Cwを決定。
FCfならCfa、Cfb、Cfc、Cfdを決定。

 

GD気候なら降水量からDf、Dwを決定。
HDf気候ならDfa、Dfb、Dfc、Dfdを決定。

 

IE気候なら最暖月平均気温からET、EFを決定。

計算方法

B気候について(手順@A)

tを年平均気温として
・夏に乾燥している場合…r=20t
・冬に乾燥している場合…r=20(t+14)
・乾季が無い場合…r=20(t+7)
r(乾燥限界値)を計算します。このr値よりも降水量が少ない場合乾燥気候となります。

 

R(年降水量)について

 

注意  
北半球か南半球か分からないので夏冬どちらが乾燥しているか分からないという方
 
北半球や南半球を考えると分かりにくくなります。
なので次のように考えてください

 

暑い季節→夏
寒い季節→冬

 

これは北半球だろうが南半球だろうが当たり前のことです。
雨温図などから簡単に判断できるでしょう。

 

A気候、C気候、D気候、E気候を判別(手順BC)

 

最寒月平均気温、最暖月平均気温どちらで判断するか。

熱帯・温帯・冷帯の区別は最寒月平均気温で行います。なぜならこれらの地域は熱さでは判断できないからです。日本でも夏は熱く、熱帯に劣らないほどの気温となります。そこで最寒月平均気温で判断します。緯度が高いほど最寒月平均気温は低くなります。

 

一方、冷帯・寒帯の区別は最暖月平均気温で行います。なぜなら、これらに地域では寒さでは判断できないからです。冬は極寒となり氷点下何十度と極寒の世界となります。そこで最暖月平均気温で判断します。緯度が高いほど最暖月平均気温は低くなります。

Af、Am、Awの決定(手順D)

最寒月平均気温からA気候だと分かったら次は降水量によってAf、Am、Awを決めます。

一年で一番雨が降らない月の降水量、つまり最小雨月降水量が60mm以上ならAf気候
熱帯の中でも雨が一年中よく降る気候がAf気候です。

 

最小雨月降水量が60oを下回る場合、
乾季が強い(最小雨月降水量が少ない)程、また年降水量が少ない程Awになります。
乾季が弱い(最小雨月降水量が多い)程、また年降水量が多いほどAmになります。

 

C気候について(手順EF)

最寒月平均気温からC気候だと分かったら次は降水量によってCf、Cs、Cwを決定します。

 

夏の最小雨月降水量×3<冬の最多雨月降水量 s
冬の最小雨月降水量×10<夏の最多雨月降水量 w
s、w以外 f

 

 

雨温図のグラフで夏乾燥ならs、冬乾燥ならwですが
どの程度雨が少なければ乾季とみなすことができるかの計算です。

 

夏に雨が多いことは普通です。つまり冬乾燥する傾向はよくあることなのです。そこで条件が厳しく、
夏の10分の1以下の降水量なら冬乾燥と見なせるということです。

 

豆知識 夏乾燥はC気候だけ

 

夏に乾燥するのはCs気候以外有り得ません。
試験の解答でAs気候、Ds気候など答えないようにしましょう。

 

Cs気候は珍しい気候だということが理解できると思います。

 

つまり試験で問われやすいということです。
Cs気候は地中海性気候と呼ばれますが、地中海だけに分布するわけではありません。
ですが、規則性のある地域に分布しています。→ケッペンの気候区分2

 

Cf気候だと分かったら次のように判別します。

この決め方はDf気候の決め方と同じです。

 

D気候について(手順GH)

最寒月平均気温からD気候と分かったら次はDw、Dfを決めます。

冬の最小雨月降水量×10<夏の最多雨月降水量 w
w以外 f

 

 

Df気候だと分かったら次のように判別します。(※C気候と同じ)

 

E気候について(手順I)

最暖月平均気温からET、EFを決めます。

最暖月平均気温 気候区分 代表例
0℃〜10℃ ET ディクソン
0℃未満 EF 南極・グリーンランド

 

 

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