旅の情報〜地理の世界から〜|センター地理・地理B・地理A・地理学の解説・勉強

石炭

 

 特徴

生産 世界各地で産出される。特に古期造山帯と主要な炭田が一致する
利用 火力発電・製鉄・鉄道・家庭用燃料

 

 

世界統計

 

 

  表から分かること
▽日本は世界最大の石炭輸入国である
▽中国は生産第1位だが、輸出では5位である。
▽オーストラリアは産出4位だが、輸出は1位である。

 

石炭の利用

燃料として…蒸気機関車のボイラー用や火力発電の原料として使われる。
製鉄のコークス…石炭を還元剤として使うことで、鉄の酸化度を下げる。
18 世紀の産業革命から、20世紀のエネルギー革命まで、最も重要な燃料でした。

 

・コークスは製鉄において必要不可欠である。
・石炭は世界中で採掘でき、埋蔵量も豊富である。
・安価である。
という理由で今なお石炭は重要なエネルギー源となっています。

エネルギー革命

20世紀に石油の採掘が盛んに行われるようになり、石炭にとって代わりました。
・エネルギー効率が高い。
・液体であるため、運搬しやすい。
・燃やした時の煙が少ない。
・大量に輸入する方が石炭を採掘するより低コスト。
という理由で、石油の利用が世界中に広がったのです。このことをエネルギー革命と呼びます。

 

ところが
・石油は原産地域が、偏在(特にペルシャ湾周辺)していて、価格の変動が激しい。
・石油が枯渇する可能性がある。
という理由で、石油主体のエネルギー利用ではなくなりつつあります。
新エネルギーの開発などにつながるのです。

各国の特徴

日本
日本でも炭鉱はありますが、必要な分を賄うには到底足りません。日本は技術立国であり、加工貿易を得意とする国なので石炭を大量に輸入し、それを利用して新たなものを作っています。例えば、前述のとおり製鉄は石炭が必要です。日本は銑鉄の生産が中国に次いで2位です。大量に作った鉄を利用して自動車を大量に作り輸出しているのです。

 

中国
中国は国土が広く、石炭はいくらでも取れます。石油の方がエネルギー効率は高いですが、自国で取れる資源を使う方が圧倒的に安いので石炭がエネルギー源の主役となっています。また近年、すさまじい勢いで発展しているため、鉄鋼、造船、自動車など鉄を大量に必要としています。鉄を作る時はコークスが必要なので、さらに石炭を必要としています。鉄だけでなく燃料としても石炭の利用率が高いという特徴もあります。
従って他国に輸出する余裕はなくなり、石炭の産出は世界一位だけれど、輸出は少ないということになります。

 

オーストラリア
オーストラリアも国土が広く、鉱物資源に富んでいます。ところが工業化が十分に進んでいないため、資源が余ってしまいます。日本や中国と違って加工して輸出するのではなく、原料をそのまま輸出しているのです。このように加工をしていない資源を一次産品と呼びます。人口も少ないので発電に使ったとしても十分余るのです。

 

  工業国 非工業国
石炭が十分に採れる 自国で石炭を消費(中国、米国) 他国へ輸出(豪州、インドネシア)
石炭が不足している 他国から輸入(日本) ×

このような関係になっていることを考えれば、
現在日本の石炭輸入先が1位オーストラリア(61.4%)、2位インドネシア(18.5%)となっていることは納得できるはずです。

 

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