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商業的農業-混合農業で作る作物が一発で覚えられる

 

商業的農業は、作った農作物を販売することを目的としている農業です。自給的農業の反対です。 
また、ヨーロッパで盛んな農業方法の一つです。

 

企業的農業は文字通り企業というイメージですが、商業的農業は農家というイメージです。企業的農業のように単一の作物を半端ない規模で作らず、何種類かの作物を作っていることが多いです。できた作物を売っていることは同じです。

 

商業的農業は大きく次のように分けられます。それぞれについて説明していこうと思います。
・混合農業
・酪農
・地中海式農業
・園芸農業

 

 分布

 

ヨーロッパは土地がやせている

ヨーロッパの土壌は栄養分が少ないことを理解してください。
氷河期に北欧、ドイツ北部は完全に氷河におおわれていました。氷河は巨大な氷が少しずつ移動していきます。その際ゴリゴリ地面を削り取ってU字谷やカールを形成します。そのため、完全に氷河に覆われた地域は地面が全体的に削られるので、やせた耕地が多いということになります。土を掘ってもすぐに岩盤に届いてしまうイメージです。

 

混合農業

混合農業はやせた土地で農業を行うために工夫された農業です。その特徴としては作物栽培と家畜飼育を組み合わせているということです。家畜の糞を肥料にして効率よく農業をしていました。

 

現代では肥料などが発達したため土壌の問題はなくなり、大規模に農業ができるようになりましたが、作物栽培と家畜飼育を両立する形態は今でも残っています。

 

 

 

混合農業のイメージ

混合農業で作る農産物を一瞬で覚えられる方法を教えます。

 

それはドイツの特産物を覚えるだけです。

ドイツと言えば、ビール、ソーセージ、黒パン(ライ麦パン)、ジャーマンポテトです。

ビールは大麦、ソーセージは、黒パンはライ麦、ジャーマンポテトはジャガイモです。

 

※ヨーロッパの混合農業地域の中でも南部の地域は小麦、トウモロコシ、牛肉などが生産されます。

 

酪農

混合農業もできないくらい土壌がやせていて少し土を掘ったらすぐ岩盤が出てくるような土地では牧草くらいしか育てられないので酪農が盛んです。

 

酪農は乳牛を育ててチーズや牛乳などの乳製品を作ります。
酪農がおこなわれている代表的な地域は以下のようになります。

 

デンマーク・オランダ・スイス・イギリス・北海道・アメリカの五大湖周辺・ニュージーランド(羊)

 

これらの地域の共通点として、夏が涼しく、年間を通して雨が降る地域です。
家畜と牧草がよく育つ気候です。

 

地中海式農業

Cs(地中海性気候)で行われる農業で夏の高温乾燥に耐えられるぶどう、オリーブ、オレンジ、コルクが造られます。ヤギや羊を家畜にして移牧が行われます。

 

注意 地中海式農業と言えばオリーブ

 

ヨーロッパの地中海農業でぶどうが栽培されていることは有名です。おいしいワインの産地でもありますから。
このイメージはあまりよくありません。なぜならぶどうは世界中で育てられて、ぶどうだけで地中海式農業だとは決められません。しかしオリーブならオリーブ=地中海式農業と考えても問題ありません

          

 

園芸農業

都市部からの需要にこたえて、野菜、花、果実を生産する。
高度な技術、資本、労働力を要する近代的で集約的な農業となります。

 

近郊農業 都市部のすぐ近くで野菜などを作り、都市部に販売します。どれくらい近いかというと東京に対して千葉、茨城、群馬、埼玉などです。 都市の近く
促成栽培 暖房によって夏野菜を冬から春に出荷する。都市から離れて温暖な地域で行われます。クリスマスにイチゴのケーキが食べられるのは促成栽培のおかげです。 高知、南九州、沖縄
抑制栽培 高冷地などで、冬野菜を春から夏に出荷する。 長野

 

促成栽培や抑制栽培の作物は旬の時期より値段が高くなります。
暖房の費用、輸送費用が掛かり、数も多くないからです。

 

オランダ
ポルダーと呼ばれる干拓地で園芸農業が盛んです。チューリップがその代表例です。

 

フロリダ
フロリダはアメリカ合衆国で唯一Am気候でフルーツなどが育ちます。
それを都市部のスーパーなどに出荷する遠郊農業が盛んです。

 

豆知識 電照菊

 

菊はお葬式で使われることが多いですが、菊は普通秋に花を咲かせます。
菊は日照時間の影響で開花の時期が決まる植物です。

 

それを逆手にとって秋に日が暮れた後、菊に照明を当てて開花時期を延ばします。
このようにして栽培される菊を電照菊と呼びます。

 

日本で電照菊は愛知県の渥美半島で盛んです。

 

 

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