自給的農業

自給的農業

移動式焼畑農業

主に熱帯雨林で森林を焼き、その灰を肥料として農業をします。基本的に熱帯では雨が多く土壌がやせているため、このような方法をとります。
2から3年その土地で耕作をすると栄養分がなくなって別の場所に移動して同じように繰り返します。10年ほど経過すると自然の力で土地が回復し元のような熱帯雨林となります。昔ながらの焼畑は小規模で環境に優しい農業です。
しかし、近年大規模な焼畑農業が問題となっています。
現地住民は比較的狭い範囲で焼き畑を行いますが、企業は大規模に森林を焼き払ってトウモロコシなどを育てます。
大規模な焼畑で2~3年農業を行い土地がやせると、自然の力では元に戻らなくなり、森林は回復しません。

オアシス農業

オアシスと聞くと、砂漠のど真ん中にある小さな泉のような所をイメージしますが、
実は乾燥地域で行っている農業は大体オアシス農業です。
雨が降らないので、川や地下水路から水を撒いて農業を行います。
これを灌漑(かんがい)と言います。
例えば、ナイル川沿岸は川の水を利用して農業をしていますが、この巨大な地域でオアシス農業が行われているわけです。
地図帳でナイル川沿岸を見てみると、緑色になっていると思います。
つまり農業をしているということです。少し離れると茶色になり砂漠になっているのが分かります。
他の地域では地下水路を作ってオアシス農業が発達しました。
カナート(イラン)、カレーズ(アフガニスタン)、フォガラ(北アフリカ)と呼ばれる地下水路が発達しました。
外来河川や地下水などを田畑に散水する灌漑によって植物を育てますが、灌漑を行うと土壌に塩害が発生します
なぜなら、塩分とはNaClのことです。土壌中のNaClは水にイオンとして溶け込みます。水が蒸発するとき土壌中の水分が地表に集まり溜まりまるからです。水蒸気には塩分は溶け込めません。また乾燥が激しい地域なら顕著にこの現象が現れます。
土壌中の塩分が地表に移動して塩害を引き起こします。植物は塩分濃度が高いと生育できません。
綿花栽培のため、アムダリア川、シルダリア川、カラクーム運河からの過剰な取水をしたことで、それらが流入するアラル海が縮小するという事件も起こっています。
世界4位の広さを誇ったアラル海も現在では消滅寸前で漁業も衰退してしまいました。
豆知識 「ナイル川」
ナイル川上流にはいくつかのダムがあります。代表的なものはアスワンハイダムです。このようなダムができる以前は年に一度必ず洪水が起こっていました。それは源流付近のAw気候が雨季に入ったとき急激に水量が増加するからです。これによって田畑が流されました。ところが、この洪水のおかげで地表付近に溜まった塩分を流していたのです。これによってナイル流域の農業は保たれていたのです。ダムを作ったことで定期的な洪水が起こらなくなり、塩害が深刻化しているという問題も生じているのです。

アジア式稲作農業

アジアにおいて夏のモンスーンを利用して稲作をします。
家族労働中心の小規模経営で、農業人口も多い。大部分が自給用。
中国の少数民族の村の棚田が世界遺産として登録されていますが、まさにアジア式稲作です。
村の人たちが食べる分しか作らず、米を売ったりしません。必要な分だけ作るので土地生産性、労働生産性は次のようになります。

土地生産性(単位面積当たりどれだけ作るか) 低い
労働生産性(一人当たりどれだけ作るか) 低い
アジア式畑作

アジア地域で雨が少ない地域は、米を作ることができません。
そこで米の代わりに小麦、とうもろこし、などの作物をつくります。大部分が自給的です。
雨が少ない地域とはアジアの内陸かホワイ川より北の地域です。
土地生産性と労働生産性はアジア式稲作と同じでどちらも低いです。

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